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代表挨拶

「日本語教育」×「奨学制度」×「やさしさ」
外国人材と日本企業と地域の未来をつなぐ

1982年、日本に長年にいながら日本語が話せず困っている地域の外国人のため、無料の日本語教室を開設しました。その日本語教室は、後に外国からの留学生を受け入れる日本語学校、新日本学院となりました。
2003年、中国威海市に、明晴グループとして初めて外国に日本語学校を設立することになりました。机の塗装からカリキュラム作成まで、何もかもが０からのスタートでしたが、スタッフと3名の日本人教師は家族以上に理解を示し、力を貸してくれました。彼らの心からの助け、やさしさは一生忘れません。そしてこの「やさしさ」こそが、今の明晴グループの原点ともなっています。
2014年、ベトナムのトップレベルの理工系大学に訪問して留学説明会を行いました。「富士山、桜を見に行きたい人？」「日本に行って仕事をしたい人？」と聞くと、ほぼ全員が手を挙げました。しかし、学費のことを説明し、再度同じ質問をすると、がっかりした様子で誰も手を挙げませんでした。優秀な人材だからこそ、自分の国での就職チャンスを捨て借金をしてまで、日本に行くという選択をしないのです。
2015年、その大学から10人を選抜して、「日本語を勉強すれば、日本での就職を保証する」、「日本語学校の学費は就職してから少しずつ分割して返せばいい」、「就職できなければ、学費を返さなくてもいい」と彼らに約束しました。10人にしたのはプロジェクトが失敗した場合、ぎりぎり赤字にならない精いっぱいの人数でした。
2022年、この10人は地元の会社に就職して、現在も立派に働いています。中には結婚して家族を支えながら、地域の行事に参加し活躍している人もいます。おかげで、私まで地元の社長さんに感謝されるほどになっております。優秀な外国人に回せる奨学資金も少しずつ蓄え、今や就職を目的とする学生が学校の定員の7割以上を占めることになりました。
振り返れば、40年の日本語教育のノウハウ、優秀な人材を確保する奨学制度が明晴グループの今の「自信」につながっています。そしてその原点である「学生のため」「お客様のため」「教職員のため」「地域のため」の「やさしさ」「思いやり」がすべての原動力となっています。
多くの優秀な外国人材が「日本の習慣・文化の理解者」と呼ばれ、様々な職場において必要不可欠な存在となり、思いやりと活気があふれる日本の地域社会に溶け込み活躍する日が遠からず来ると信じています。

Think Globally Act Locally！

明晴グループ
代表取締役　畢 煜